弊社が運航する八戸／苫小牧間の旅客フェリー「シルバークィーン」（7,005総トン）は、去る5月24日、函館どっく株式会社函館造船所に入渠後の苫小牧回航の機会に、昨年に引き続き第一管区海上保安本部函館航空基地のご協力とご指導のもとに、船内で重篤な傷病者が発生したことを想定した合同救助訓練を実施いたしました。

　 本訓練は、航行中の客室内で火災が発生し、乗客の避難誘導中に高齢者が昏倒・心停止状態となるが、乗組員による懸命の人口呼吸・ＡＥＤ（自動体外式除細動器）の使用により蘇生、救助ヘリコプター（くまたか2号）により本船から搬出救助するもので、発煙装置を使用した防火訓練に引き続く救助機とのＶＨＦによる交信、機動救難士・救急救命士の降下による応急手当、急病人の吊り上げ搬出並びに社内緊急対応チームの設置など充実した訓練となりました。

　一方、弊社では高齢化社会を迎える中、乗客の安全確保を最優先に快適な船旅と安定した海上貨物輸送の提供に努めると共に、医師及び救急救命士による定期的な心肺蘇生法の講習並びにＡＥＤの取り扱い講習などに海陸従業員（5月24日現在：受講者数67名）を積極的に参加させて救急救命体制の充実に努めております。

　今回の訓練が成功裡に実施されたことにより、弊社船をご利用のお客様には安心してご乗船戴けるものと確信しております。

　本訓練にご協力を賜りました第一管区海上保安本部函館航空基地、報道各社並びに関係各位に厚く御礼申し上げます。