当社が運航する八戸／苫小牧間の旅客フェリー「シルバークィーン」（7,005総トン）は、去る25日、函館どっく株式会社函館造船所に入渠後の苫小牧回航の機会に、第一管区海上保安本部函館航空基地のご協力のもとに、船内で重篤な傷病者が発生したことを想定した合同救助訓練を実施致しました。
本訓練は、航行中の客室内で火災が発生し、乗客の避難誘導中に高齢者が昏倒して意識不明・心停止状態となり乗組員による懸命な心肺蘇生法により蘇生、救難ヘリコプター（同基地所属くまたか２号）により本船から搬出救助するもので、防火訓練に引き続く救難機とのＶＨＦによる交信、機動救難士の降下、病人の吊り上げ並びに社内緊急対応チームの設置など臨場感のある充実した訓練となりました。
一方、当社では高齢社会を迎える中、乗客の安全確保を第一義とした快適な船旅と安定した海上貨物輸送の提供に努める共に、救急救命士による定期的な心肺蘇生法の講習並びに医師によるＡＥＤ（自動体外式除細動器）の取り扱い講習などに海陸従業員を積極的に参加させて救急救命体制の充実に努めております。
今回の訓練が成功裡に実施されたことにより、当社船をご利用のお客様には安心してご乗船戴けるものと確信しております。
